lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第38声

誰かへの置き手紙

 

僕の詩才がなくなる前に、誰かに書き残すための言葉

 

 

 

もし、ここにある置き手紙すべてに

眼を通してくれたなら

「うん」と、君はうなずくだろうか?

 

僕のギャップに気づいた君が居るだろうか?

結局、受け容れられなかった君が居るだろうか?

包み隠さない言葉が、君を飽きさせた? 君を不安にさせた?

 

ある一時期の僕がここに居るわけだけど、

表と裏も僕であることには変わりないし、

裏だとしても、それは日常で出す機会がないだけのことだから

ここと、君が見ていたすべてが、僕

 

人は、ある一定の時期を過ぎてから、生き方が変わると思う

 

 

僕が過ぎたこの青春の延長(黄昏)は、今へと続くもの

 

どうか君が、ここにある置き手紙のようなものを

最初から最後まで読んでくれたら…と思う

その上で、パートナーになりたい

 

そして、

そこには常に、行間(言い表せないもの)があることを忘れないでほしい

 

 

      伝えたいのは、いま、僕は君に出逢えて幸せです

                    ということ 

 

 

 

小説「一度、あきらめた場所」第37声

 

ちょっと、戦ってみる気持ちになった

 

戦うってのは 争うことじゃなく

 

ちょっと、戦ってみようと思う

 

 

もう一度、そう、

 

 

感情の振れ幅 メロディーの起伏

 

存在への戸惑い 何かに成れるという錯覚

 

今は起伏が少なく、ちょうど良い位置を見つけたのかもしれない

 

でも、大人しくなったね

 

 

昔にみたいに感情いっぱい、カラオケを歌うことなんて出来ないし

 

メロディーを失ったみたいに

 

 

現実的じゃないことばかり、考えていたのかもしれないけど

 

僕は、僕の街に居る

 

 

でも、昔

手にかけた

小さな、手の平から零れ落ちそうな希望

あれを守りたかった

 

置いてくことなんて、出来なかった

置き去りに出来なかった、いろいろ幸せ見捨てたのに

全部空回りして、今に居るけど

忘れかけた言葉ばかり

何がしたいのかも分からなくなってきても

あると思って

 

出てゆく言葉と 出かける言葉

 

 

さよなら、消えないで

 

理由も失った約束

 

 

 

 

 

小説「一度、あきらめた場所」第36声     「感情を掘り起こす作業-part X-」

 

(感情を掘り起こす作業ーー)

閉まっていた。 締め出した。 感情を掘り起こすーー

 

失恋で。 感情に賭けた記憶を。 感情を掘り起こすーー

 

嫌気が刺したーー射し込んだ、こころに

 

希望を見つける

 

 

 

「優しいですよね」

 

僕を呪いのように、付纏わせるイメージ。また、言われた

「そうじゃないんですよ。見かけだからです。実際は、イライラしますし。それに…」

優しくない時に、失望されないよう、今の内からの弁解として。いちいち説明したくもなる。こんな時、煙草でも吸えたらいいのだろうか(喫煙者ではない)。

 

イメージに苦しんでいるのか? この歳で

「本当はそうじゃないから」それを言いたい

いや、化けの皮を、人に見えない部分を、たまたま人に見せてない部分を、見られたくないから。

「優しい人ですね」で、僕を『優しい人』にしないでほしい。

 

でも、それは『徳』として

それを有効に、人と接するために、使って行こうと思うようにはなった

 

それがまた…

 

 

 

気になる女性から言われたからだけど。

そうな風じゃない僕が、ここにいる ことを

君は知らないんだ

 

僕の優しさ以外を、好きになってほしい

 

 

 

過去が迫ってきた

 

先日、たまたまパソコンのメッセージに通知が来て

何年か前にコメントした記事に対して、コメントを誰かが書き残してくれた。

それを観て、それとその当時に自分がコメントした内容と、その時に愛したもの。

またそれが「優しさを感じる音楽」だった。

 

そこから、過去を少し遡って

その当時に聴いていたもの、観ていたもの、頼っていた時間、見返した

当時に好きだったものは歳をとっていた。それもそうだ

もう、終わってしまったのもあった。

終わってしまったもの

 

そこから感情を掘り起こすーー

 

 

やりたいことがあった僕

 

 

それにすがって、生きた僕

 

 

失った僕

 

 

それに対して、何かを言われたら、感情的になって怒っていた

 

否定されたくない何かがあった僕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説「一度、あきらめた場所」第35声     「希望を見つけること」

今の自分を吐き出して、感情を見つける

(特別なストレスは感じていないが)

夢を見終わった、現実から見つける

(こじらせた風邪のような感情はないが)

自然に治るだろう

 

働き、適度に気分転換をし、身体を鍛え…独身でいる

(今はこれで良いと思っている)

本を開くのを止め、インターネットに引っかかっている

(本の中に捜し事がなくなったのかも)

自然に治るだろう

 

難しいな…希望は

 

 

小説「一度、あきらめた場所」第34声     「重力の中で-ある風のはなし-」

ーある風のはなしー

 

 こうして日々を綴る習慣が続き、あてのないブログと、あてのない傾斜。

 別れのわからなさが尾をひくとき、SNSで知り合った人がいた。

 

 どこから、僕の書き込みを知ったのかは知らない。

 素直に嬉しいと思い、また、出会いに感謝をした。

 

 僕の日々は、変わらず、変えられず、習慣の中、ルーティーンの中。

 日々が業務になり、休みの日を消化している。

 簡単なことで、ストレスの軽い方法でしか、自分を表せなくなっていた。

 

 失恋のせい

 空回りの人生のせい

 自分の運命的な限界を感じたせい

 

 灰色の気分で、青色の深まりを感じていた。

 

 ただ、出会いにより、明るい兆しに変えてみたかった。

 

 

 そのSNS上で、やり取りをする方は、女性だった。

 プロフィールを見た。

 どんな人なんだろうか?と興味を抱いた。

 小説とか、詩とか、そういった創作活動をネット上でしている方なのかな?と。

 

 以前、もう失くなってしまったある携帯ブログをしていた頃、僕のブログを閲覧して下さった方の中に、その女性とよく似た雰囲気の文体を持った人が居た。

 初めは、もしかしたらその人なのかな?と思ったけど、それは特に考えなくなった。

 SNSの更新に、コメントをしてくれることが、僕の生きがいになっていたと、

今なら思う。

 

 灰色の粉塵が心に残り、青色の深い靄がかかった場所で、風を

 柔らかな、温かさを、吹き込んでくれた

 

 だから、僕は変わらず迷い道を歩きながら、何処かの風を信じられたのだと思う。 

 

 

 

小説「一度、あきらめた場所」第33声     「終わった唄のために-カンツォニエーレ(永遠に逸れないで)-」

 

 -カンツォニエーレ(永遠に逸れないで)-

 

 

 

たぶん、素朴な あの娘
僕は 愛することが 出来るだろうか
きっと 趣味が 違うだろう
きっと 違うものを 視ている
たぶん、素朴な あの娘
僕は 愛することが 出来るだろうか

僕と 違うところで あの娘 活きている
たぶん 素朴な あの娘
僕は、好きだ
でも うまくゆくだろうか
僕と 違うところで あの娘 生き生きとしている…

あの娘、あの娘ーー


あの娘が、好きなんだ


同じ時間 同じ場所で
うまく やってゆけるだろうか

たぶん、素朴な あの娘
僕を 愛し続けて くれるだろうか

自分と すこし
違うものに 惹かれて
自分には ない
違うものに 焦がれる
あの娘、愛し 続けて みたいんだ

 

 

今度は うまくゆく だろうか
ビクビクして 勇気が足らない

ためらってばかり
こころのなか 打ち明けるの
ためらって ばかり

同じような 失敗が 散ら点いて
ビクビクして 恐がっている

ためらってばかりの
本心を 打ち明ける
確証のない 投げ掛けを


確かめてみたいの?
ためらってしまうの?
触れてみたいの?
ためらってしまうの?
手を…手を…
重ね合わせる

 

 

涙を流す 底までの 過程が
あるじゃないか
でも 素直に ならなくちゃ

あの娘を 僕は 奪う
誰かを 傷つけてしまう
でも あの娘を 僕は 奪う
もう 自分のために
もう

 

 

自分が心を許せる相手を
求めていた
きみは ぼくの
こころの拠り所
こころの宿場

ぼくのほうが こどもかもしれない
いつか きみが
これを見てくれたとき
ぼくのこと まだ好きでいてくれている?

ぼくはなんだか こどものように
きみのことを ただ もとめて
いっしょに 居たい
それも 共有する ということ
なんだろうね

まだ この時
きみの返事を聞いていない段階で
不安で きみの声が聴きたい
きみのメールが来ないかなと
そればかり

 

 

ふたり の あいだ
温度差 が あって
片方 は 必要に 思い
片方 を 知らず
会話 は 弾まず
距離 は 縮まら ない
ひとり 違うほう 向いて
視線 が 合わず
片方 の 努力で

信じるしかない
耐えて 耐えて 堪えて

ぼくは

もっと きみの人生に
触れたい
知りたい
きみが 体験した 場所
きみが 育った 世界
きみが 生きた その 軌跡

純粋に
許容したい
きみの人生
共有したい

だから

手を 取ってほしい
僕を 見てほしい

詩に つづる
僕はこの方法で
この方法で 自分の辛さを
乗り越える

僕は いま
詩に現す世界で
この世界で 自分の想いを
作り替える

詩が こころを

 

 

僕には
恋愛は
純粋になってゆく
より意識的に 純粋な感情を
取り戻してゆく 試み
そして
破壊的な 衝動と
傷の
ふたつのベクトルのなか
バランスをより意識的に
取ろうとすること

溢れる 感情と 向き合うこと

つまり、より自分と向き合う
つまり、より他人を考え
向き合おうとすること

葛藤し、選択する

そのスパイラル


その先に、あなたが

あなたが


親密さとは、
打ち解けた 素の口調で
すこし悪い 形式を破った
笑い声
やさしさを 被せた
壁を 取っ払った瞬間
そのときー発したー笑いごえ


僕は
打ち解け合う 瞬間に
ふれあいの たいおんを 感じた 瞬間に
時間が 止まる

何かが 重なった
重ね 合わせた こころの 軌道に
ただ 出逢いたい

そこで なにかが


 始まる


ふたりの あいだ

これから 将来 未来

過去が 意味合いを 帯び

過去が 速く 加速し 未来へ

 連なる

総てが 渦巻き スパイラルの 果てに

あなたが

あなたを 感じる

確信する きっと

 出逢うと


あなたと 生きたいと 思う

あなたを 信じたいと 思う

あなたを

愛し

それで

良い


それで 十分 だと 思う

 

 

好きだと 言ってくれたなら
それで 気持ちが 晴れてくる
好きだと 言ってくれたなら
それだけで すべてが 報われる
それだけが それほどに 
特別なんだ

このまま 何もなければ
ぼくは また 独りだ
また 勘違いで また 傷ついて
また 死にたくなる
もう 少しで 時間が 迫る
このまま 何もなければ
ぼくは また 一人きり

好きだと 言ってくれたなら
それで 気持ちが 晴れてくる
好きだと 言ってくれたなら
それだけで すべてが 報われる
それだけが それほどに
それだけが それほどに
それだけが それほどに
特別なんだよ 

 

 

『女心』なんてのは
わからないよ
ただ きみを 微笑ましく
微笑ましく 見ているよ

きみの 視線が 逸れたまま
ぼくは 話し掛ける
きみの 眼を 覗きこむ
ぼくを すこし睨んだかな
ぼくの 声は 小さく
きみは 反応 しづらい
ぼくの 声が もっと
もっと やさしく もっと
話せるように 
届いたら いいのに

『おんな心』なんてのは
わからないよ
ただ きみを 微笑ましく
微笑ましく きみを 見ているよ

きみの 顔を もっと 見せて
ぼくの 顔は 自信ない
きみが 視線を 向けるとき
ぼくの 顔のこと 気になって
なかなか 正面から 目を合わせられない
好きなひとに 正面から 顔を合わせる 勇気
自分の素を 見せる 勇気
嫌われたくない

『おんなごころ』なんてのは
わからないよ
ただ きみを 微笑ましく
微笑ましく きみを 見ているよ

申し合わせたかのような 愛によって
ぼくら 出逢った
きみの 面影に ぼくが 出逢った人たちが 浮かぶ
きみに 出逢う前 ぼくが 出逢い 好きになった人たち
でも きみは きみです
きみが 好きです

『女心』というか
きみの こころ
まだ あんまり わからないよ
でも きみを 微笑ましく
微笑ましく きみを 見ているよ
そして

『もし…』という言葉が 声が
ちらつき 考えてしまうとき

出来ることは 信じること

自分の不安に 耐えて
相手を 確信を 忘れぬこと

待つとき
それは 考えるため
相手を 信じるための 時間

きっと だいじょうぶ と


不安なんだ
あの娘が
ぼくは何だか

 

 

冷たく 凍るよう
きみのこころが 読めない
なんで 打ち解けてくれないの
避けるように きみは
その場 離れて行った

冷えた 凍りついた
気持ちを 溶かすのは
もう 手遅れなのかい
振り向いておくれ
その場に 立ち止まって
振り向いて

いっしょに 居たい
ぼくを 受け入れて
きみが 好きで 愛したから


嫌いなら キライと
不安なら フアンと
楽にさせてくれ

嫌いなら キライと
不安なら フアンと
楽にさせてくれ

いっしょに 居たい
ぼくを 受け入れて
きみが 好きで 愛したから

なんで メール
送ってくれないの?

きみの気持ちを 確かめたい

話せば 話すほど
考えれば 考えるほど
孤独になってゆく

きみの 気持ち
きみの 気持ち 確かめたい


ありがとう

好きだよ

 

 

おかしいな
なんで なみだ 出ないんだろう
わかっていたから
覚悟 していたのかな

なにを 信じたら いいかな
もう この 直感 当てにならないや
的外れの 人生さ
なにを 信じたら いいかな

おかしいな
なんで なみだ 出ないんだろう
わかっていたから
覚悟 していたのかな

どうしたらいいんだろう
生きたいわけでもないし
ただ 消えてしまいたい

ただもう消えてしまいたい


本気

だったんだ


考えたくない


死にたいよ

でも生きて

この人生を
価値あるものにしたい

独りでも

でも生きて

この人生を
価値あるものに

したいんだ

 

 

メールアドレス 消してしまった
電話番号 消してしまった
送信メール 返信メール 消してしまった

まだ あきらめたくない 自分が
まだ どうにかなると 思ってる自分が
後悔して 違う言葉で 伝えられたら
もしかしたらって こうすれば 良かったかもって
まだ まだ まだ まだ あきらめたくない

メールアドレス 消してしまった
電話番号 消してしまった
送信メール 返信メール 消してしまった

もう

ないんだ

もう

ないんだ


そうか

 

これが

 

胸の痛み なんだ

 

 

人生は いま 涙 すら
涙 すら 
人生は 奪うのか

愛も 夢も 期待も
生きる
希望を 奪ってきた

人生は いま 涙 すら
なみだ すら
泣くこと すら させない

でも それでも
この 心に 灯る
握りこぶしは 何だろうか

だぶん、貴い
未来へ 向かう 気持ち
握りこぶし ひとつぶん
強い 志しが 残っていた

握りこぶし ひとつぶん
まだ 消えていなかった

 

 

あの人はもう 辞めたんだ -永遠に逸れないで-


ああ あのひとは もう
もう 辞めたんだ
ああ あのひとは もう
もう 居ないんだ

君に向かって 話す
君の内容から 逸れずに
探りながら
丁寧に それが 何かに 変わるように

だから がっかりさせないでくれ
きちんと 向かい合って
永遠に 逸れないで

がっかり させないでくれ

君に向かって 話す
君の内容から 逸れずに
探りながら
丁寧に それが 何かに 変わるように

がっかり させないでくれ

がっかり させないでくれ

だから、

永遠に 逸れないで

だから、

突然に 居なくならないで

ああ あのひとは もう
もう 辞めたんだ

ああ あのひとは
もう

もう 辞めたんだ

ああ あのひとは
もう

もう 居ないんだ

 

 

 

巨大な 巨大な コンピュータの…ような
想い出や 記憶 誰かの すべて

映像と 永遠

だとすれば
再会の日のために、

世界はきみの中で

鼓動する