lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

その後

カクヨム @hougen

小説「一度、あきらめた場所」第38声

“誰かへの置き手紙” 僕の詩才がなくなる前に、誰かに書き残すための言葉 もし、ここにある置き手紙すべてに 眼を通してくれたなら 「うん」と、君はうなずくだろうか? 僕のギャップに気づいた君が居るだろうか? 結局、受け容れられなかった君が居るだろう…

小説「一度、あきらめた場所」第37声

ちょっと、戦ってみる気持ちになった 戦うってのは 争うことじゃなく ちょっと、戦ってみようと思う もう一度、そう、 感情の振れ幅 メロディーの起伏 存在への戸惑い 何かに成れるという錯覚 今は起伏が少なく、ちょうど良い位置を見つけたのかもしれない …

小説「一度、あきらめた場所」第36声     「感情を掘り起こす作業-part X-」

(感情を掘り起こす作業ーー) 閉まっていた。 締め出した。 感情を掘り起こすーー 失恋で。 感情に賭けた記憶を。 感情を掘り起こすーー 嫌気が刺したーー射し込んだ、こころに 希望を見つける 「優しいですよね」 僕を呪いのように、付纏わせるイメージ。…

小説「一度、あきらめた場所」第35声     「希望を見つけること」

今の自分を吐き出して、感情を見つける (特別なストレスは感じていないが) 夢を見終わった、現実から見つける (こじらせた風邪のような感情はないが) 自然に治るだろう 働き、適度に気分転換をし、身体を鍛え…独身でいる (今はこれで良いと思っている)…

小説「一度、あきらめた場所」第34声     「重力の中で-ある風のはなし-」

ーある風のはなしー こうして日々を綴る習慣が続き、あてのないブログと、あてのない傾斜。 別れのわからなさが尾をひくとき、SNSで知り合った人がいた。 どこから、僕の書き込みを知ったのかは知らない。 素直に嬉しいと思い、また、出会いに感謝をした。 …

小説「一度、あきらめた場所」第33声     「終わった唄のために-カンツォニエーレ(永遠に逸れないで)-」

-カンツォニエーレ(永遠に逸れないで)- たぶん、素朴な あの娘僕は 愛することが 出来るだろうかきっと 趣味が 違うだろうきっと 違うものを 視ているたぶん、素朴な あの娘僕は 愛することが 出来るだろうか 僕と 違うところで あの娘 活きているたぶん …

小説「一度、あきらめた場所」第32声     「終わった唄のために-恋だった-」

ー恋だったー クリスマス 働いている施設で、去年に続いて、今年も僕はギターを演奏することになった。 とはいっても、演奏会なんてもんじゃなく、余興といっていい。 プログラムは… 「ふるさと」「ジングルベル」それと、とあるアニメのエンディングテーマ…

小説「一度、あきらめた場所」第31声     「終わった唄のために-他人事の世界-」

ー他人事の世界ー 冬になり 職場では、12月「師走」を迎えた。 この時期、職場で孤独感を味わった。 2名の退職者が予定されていること。 1名は、職場の開設当初から働いていた方で、その職種のベテランでもあった。 そのひとは、ある面で疲れていた。 日…

小説「一度、あきらめた場所」第30声     「終わった唄のために-いまさら-」

まだ秋の話しだったか… 「春が来た」と職場の同僚から人づてに聞いた。あの娘に彼氏が出来たこと。 「仕方ないよな…」と僕は思った。 あの娘が送った、僕への好意 もしかしたら僕のことを好いていたのかもしれない それに気づきながら、してきた知らんぷりが…

小説「一度、あきらめた場所」第29声     「姿」

秋の前、夏頃に戻る 青葉市子の演奏会へ行った。 知ったのは、正月のラジオ。坂本龍一などが出演していたセッション企画。新聞のラジオ番組表を観て、何となく、ラジオを聴いた。 ベス・オートン系のスモーキーな声を出す、ちょこちょこ見かけるタイプのシン…

小説「一度、あきらめた場所」第28声     「終わった唄のために-誰かの面影に-」

-誰かの面影に- あの娘ーー誰かに似ていた そうこうして…日々は過ぎていった。 仕事の中で、あの娘と時間を過ごす。 一度、仕事の帰りにあの娘の家まで車で送り届けたことがあった。 他愛のない会話で-それを心がけて-普通の会話を作って、 気持ちのないよう…

−立ち直らせる− 出来る事なら、立ち直らせたい あらゆる希望から、外れた迷走から 誰かなしの、悲しい生き方から 迷い道に、明かりを灯し きっと、何度も声を掛けていた それに気づくことなく 出来る事なら、本当の手を あらゆる希望から、外れた期待から 誰…

小説「一度、あきらめた場所」第27声     「終わった唄のために-遅れてきた感覚-」

-遅れてきた感覚- あれは 5月頃だったか 職場の近く、街の音楽行進がある日だった。 その日は、それが楽しみになるからと、職場の利用者の方々を連れて見学にゆくことになっており、僕はその係り(担当の階だけ)暑い、雲ひとつ空にないような、太陽が照り…

小説「一度、あきらめた場所」第26声     「終わった唄のために-相容れない世界-」

-誰とも- 春のすこし前、職場に、これから辞めてゆく同僚の代わりとして、若い女の娘が入ってきた。 事前に「こんな人物が入ってくる」という情報のうわさに聞く限り、すこしワケありの女の娘なのかな…と勝ってに想像をした。職場の戦力としては、あまり期待…

小説「一度、あきらめた場所」第25声     「終わった唄のために-ムーンライトと、ある限度のなかで-」

-自分という限界- この時期、ぼくは自分の限界を知った ぼくという人間の人間性の部分のこだわりの限界 自分自身の疲弊のなかで 「やさしさ」 やさしい人間であること 普段の姿ではなく、ストレスが負荷したとき、 それでも優しさを他人に見せられる人間であ…

小説「一度、あきらめた場所」第24声「終わった唄のために-プロローグ-」

-ある唄の埋葬- 痛みに 価値をみつけよう 消えてしまうだけの物事なんて 寂し過ぎるから きっと ある はずさ 孤独に 光を 灯そう 決して点かない灯りなんて 生まれてきた意味が ないから きっと、ある はずさ… きっと ある ひととの距離をつくらず 入り込ん…

小説「一度、あきらめた場所」第23声     「貴方が高貴にフル廻らん事を」

-貴方が高貴にフル廻らん事を- 背徳感背負ってるフリなんてしないでいい贖罪あったとしても適応力の無さフリ撒かなくたっていい気分屋だとしても 思います 先入観フリ絞ってアングラ気取って型どってしないでいい贖罪あったとしても気分屋だとしても 思いま…

小説「一度、あきらめた場所」第22声     「replace」

-replace- 人生、取り替えてくれ。誰かと、入れ代わりたい。 この声が、届いたら… 時折の、悪い考え。悪魔の、囁き声。 何を探しているんだろう? この声は、 まだ孤独を確認している なんで、まだ、孤独を覚えてる?愛着がある孤独に楽しい音を、鳴らせよそ…

小説「一度、あきらめた場所」第21声     「小さなカーペット」

小さなカーペット 小さな カーペットぼくは その範囲で生きてる みたい 動きたくない 動きだしたい ぼくに 与えられた小さな カーペットぼくは その場所に居心地のよさ 見つけてる 染み… それでも 予感を感じる そんなこんなで まだ孤独を やっている 孤独と…

小説「一度、あきらめた場所」第20声     「たわめられた時間」

再生時間ー4分と15秒ー突然に閃く 大きく変わった事はこの世を去ろうとして、飛び立つその軌道が生きようとする、延命の持続へ 驚くべき孤独など、ない結末で考えず、途上としても 時をすこし、速めてみても良いんじゃないだろうか? たわめられた時間を …

小説「一度、あきらめた場所」第19声     「辺境と流浪」

辺境 いつもの道からすべてを知る 流浪 いくつもの景色から比較を通じて知る 聴くべき部分がないということは日常と同じだということ

小説「一度、あきらめた場所」第18声     「4月の天秤 -色彩をもたない彼のことについて-」

“4月の天秤 -色彩をもたない彼のことについて-” だから今、これが葛藤の状態安定させようと身を持ち崩さぬようバランスを推し量っている 君は動くべきか君は待つべきか 季節感の中で語り合い君の応えを探ってる 安定させようとすると色んな芽を遠ざけてしま…

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 5-

-routine 5- 春に熱を吹かれて 外に出た きみ 空回りの途方 気持ちだけが 身体だけが 先走っていた 夏へとーー 気持ちだけ 身体だけ 流浪している 踊り 舞う 風と 気持ち 或いは 身体 行くはずだった 感じる 感じる 気持ちだけ 身体だけが 夏へとーー 行く…

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 4-

-routine 4- 今までの春を振り返る 春今までが何もなかったように まさか まさか まさか あの娘 なのか また運んできたのか、春が同じ雲 気持ちの ループ春の陽気が蒸発させてしまう 春の混乱 振り出しなのか また 雲が 遠くなってゆく前に 涙の焙煎 雲は離…

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 3-

手元まで あった 君の笑顔手元まで 見えた 君の面影春になって、還ってきたよ 春の凱旋たんぽぽの綿毛に乗って空の比翼に記憶の綿毛が絡まり言葉の陽炎を映す部分的に 僕らの 繫がりが 薄れてく気持ちの切れ端 掴んだら孤独だった -routine 3- 手元まで あ…

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 2-

-routine 2- 忘れていた 想い出が日々を また 駆け巡る わずかな春 色づけながら 春の 薄汚れた土地に 空き缶や 煙草の吸い殻で 前の年 置き去りに ふきのとうが 顔を出す 置いていった 薄汚れた想い出を 思い出させる 頭のなか 日々がまた 駆け巡る 春が …

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 1-

-ルーティーン(routine) 1- きっと 良くなるといいな 「おまえはあの窓を開けようとしたのか?」 季節がもうすこしで 変わる 閉じたものを、開こうと同じことの繰り返しならしないほうがいい やろうとしたこと、やらなかったこと あなたは、同じことを繰り返…

小説「一度、あきらめた場所」第16声     「夜の切符」

夜の通貨 支払って夢の切符 掴んで乗った今夜の癒しを求めて昔の表情を思い出しに夢のなかで作り直される脚色された顔最後に言いかけて 言われることのない言葉 聞きに夢の色彩が 淡い色から 次第に濃く入り込んできた現実の影に侵される 次第に恐くなり 夢…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 0

track 13-bonus track- “地元に居残り、手段の工防戦、創作する若者の魂” the absence of a key 止めてほしい この調子っぱずれの どんよりとした 趣きだけの生き方 誰かの助けを待って でも 自分に宛てられた時間 他人に割くことをせず 分かち合える言葉を…