小説「一度、あきらめた場所」第14声 「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 0
track 13-bonus track- “地元に居残り、手段の工防戦、創作する若者の魂”
the absence of a key
止めてほしい
この調子っぱずれの
どんよりとした
趣きだけの生き方
誰かの助けを待って
でも 自分に宛てられた時間
他人に割くことをせず
分かち合える言葉を覚えてない
鈍く、まるっきり読めない
予測ハズレの天気
鈍よりとした心だけ
忙しさの中で 忘れてしまっていた
僕は、忙しさの中で
忘れてしまってゆく
色んなものを諦めて
そして悲しみの色 悲しみの色が見つかった
忙しさの中で 続けられない物事が 捨てられてゆく
ほんの少し
余地があり
ほんの少し
架けられる
最 近、景色がボヤケ
でも 何かに引き摺られ
間違えたまま
降っているのか…?
あんたの幻影に
煽られて
唆されたのか
あんたの幻影に
時間を盗まれ
頭の中で別な声を聴いている
僕はやりたいことを叶えられず、ここに居る
不完全燃焼を 抱え過ぎて
棚上げ 先延ばし その場しのぎ
妥協策の 工防戦
生きようとすることに依る順応
強いられる取り組み
ある物事が、君にとって
二重の意味を 帯びるとき
それは君を引き裂き
特別な磁場となる
for Route 12 -12号線へ-
ロータリー
反対車線 強い雨
通り過ぎてゆく
Uターン 恐れたバイク乗り
迂回 繰り返す
反対斜線 同じ過ち
通り雨に打たれ それでも
Uターン 戻れない
性格なんだ 自分を苦しめて
追い込んで koritenai また
強い雨に打たれ soredemo
Uターン 戻れない
止まる勇気 断ち切る連鎖 持続的な交通 不安のない道筋
ロータリー ぐるぐる
出れなくなって
出入りする魂 駆け巡る
避けるべきだった
次から次へと 後 絶えず
僕は meguru…woo,woo…
優先 順位 決めて
それぞれの ルートへ
意識の saki wo
12号線へ
気持ち 向けて
僕は 出てゆく
週末の 予定でない
新鮮な 気持ち kanzite
for Route 12
guruguru 廻る 感情線
抜け出して
新たな kimoti
出て行った
for Route 12
近づこうとすれば
遠ざかっていったんだ
どうすれば
良かったんだ?
幻影を視ていた
蜃気楼を視ていた
実際にはない、想像
現実離れした、方法
潜在的な空間
仮想的な運転
夢を乗せて走っていた
見過ごされてきた、夢を
僕は、視た