lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「一度、あきらめた場所」第33声     「終わった唄のために-カンツォニエーレ(永遠に逸れないで)-」

-カンツォニエーレ(永遠に逸れないで)- たぶん、素朴な あの娘僕は 愛することが 出来るだろうかきっと 趣味が 違うだろうきっと 違うものを 視ているたぶん、素朴な あの娘僕は 愛することが 出来るだろうか 僕と 違うところで あの娘 活きているたぶん …

小説「一度、あきらめた場所」第32声     「終わった唄のために-恋だった-」

ー恋だったー クリスマス 働いている施設で、去年に続いて、今年も僕はギターを演奏することになった。 とはいっても、演奏会なんてもんじゃなく、余興といっていい。 プログラムは… 「ふるさと」「ジングルベル」それと、とあるアニメのエンディングテーマ…

小説「一度、あきらめた場所」第31声     「終わった唄のために-他人事の世界-」

ー他人事の世界ー 冬になり 職場では、12月「師走」を迎えた。 この時期、職場で孤独感を味わった。 2名の退職者が予定されていること。 1名は、職場の開設当初から働いていた方で、その職種のベテランでもあった。 そのひとは、ある面で疲れていた。 日…

小説「一度、あきらめた場所」第30声     「終わった唄のために-いまさら-」

まだ秋の話しだったか… 「春が来た」と職場の同僚から人づてに聞いた。あの娘に彼氏が出来たこと。 「仕方ないよな…」と僕は思った。 あの娘が送った、僕への好意 もしかしたら僕のことを好いていたのかもしれない それに気づきながら、してきた知らんぷりが…

小説「一度、あきらめた場所」第29声     「姿」

秋の前、夏頃に戻る 青葉市子の演奏会へ行った。 知ったのは、正月のラジオ。坂本龍一などが出演していたセッション企画。新聞のラジオ番組表を観て、何となく、ラジオを聴いた。 ベス・オートン系のスモーキーな声を出す、ちょこちょこ見かけるタイプのシン…