lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第25声     「終わった唄のために-ムーンライトと、ある限度のなかで-」

 

 

 -自分という限界-

 

 

この時期、ぼくは自分の限界を知った

 

ぼくという人間の人間性の部分のこだわりの限界

 

 

 

   自分自身の疲弊のなかで

 

 

「やさしさ」

やさしい人間であること

普段の姿ではなく、ストレスが負荷したとき、

それでも優しさを他人に見せられる人間であるのかという

そのひとにとっての、ストレスの許容量

個体差があるのさ

いつもやさしいやつが、本当に、やさしいなんて、嘘

それは、物腰のやわらかさ

それは、見た目の先天性

それは、カタチダケ

 

中身がないのさ

ストレスを感じてない

そいつにもっと、負荷を掛けてやりな

それでも、立てるのかい?

 

 

精一杯さ

 

息苦しさのなかで

 

迫ってくる

 

 

他人事の世界のやつらには、葛藤など、ない

 

 

考えをしらない

愚かさのなかで

勝手な条件反射で生き

形式だけの

空っぽなやつ

 

 

 

自分自身で、自分自身の価値を紡いでゆくんだ

 

誰かの承認を得られぬ時

 

 

他人のなかで生きる

ある限度のなかで

 

 

自分に出来る精一杯を尽くしても

叶わぬ時

 

 

あなたの昨日を、あなたが引き継いで、

あなたの物語を、あなたが意味付ける

 

 

自分の振る舞いの限界を感じた時

 

変えられない何かに、ぶち当たった時

 

それでも生きなきゃならない時

 

 

本には、越えられない

あなたの生き方

音楽には、鳴らない

あなたの核心

 

ある限度のなかで 

 

 

 

満月が 部屋のなかを透かしてゆく

階段を上る ぼくを 窓から

僕のおくまで 透かしてゆく

 

月のひかり

月のひかりが

増幅させる

哀しみ と 憎しみ

 

満月の周りを 夜のくもりが

漂い

月のひかり

月のひかりが、

増幅させた

辛さ や 孤独

 

満月が 部屋のなかを透かす

階段を上る 窓から

ぼくの心の奥まで 透かしてゆく

 

 

何故 離ればなれに 人生は

同じ空を 別にする

 

月のひかり

月のひかりが

増幅させる

哀しみ と 憎しみ

 

満月の周りを 夜のくもりが

漂い

月のひかり

月の光

増幅させた

辛さ や 孤独

 

階段を上る 窓から侵入して

ぼくの心の奥まで 透かして行った

 

 

仕方ないのさ

誰もが

生きづらさのなかで

限度を感じてる

こころの奥を 透かされた時

見透かされた時

弱々しい物であろう

 

仕方がない世の中で

仕方なく、生きている

だれもが

 

だれもが?

 

だれか、居ないのか?

 

 

あんたを満足させるやつ

あんたにやさしさ見せるやつ

 

だれもが、孤独な唄、歌いやがって

 

 

もう、そういうのは、十分なんだ

 

 

僕らの弱々しさを増幅させず、強く、幸せに

 

試みた事、願った時間、変えようとしたひた向きさ

 

手拍子

 

 

      手拍子