lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 1-

 

-ルーティーン(routine) 1-

 

 きっと 良くなるといいな

    「おまえはあの窓を開けようとしたのか?」

 

 

   季節がもうすこしで 変わる

 

 

閉じたものを、開こうと
同じことの繰り返しなら
しないほうがいい

やろうとしたこと、やらなかったこと

あなたは、同じことを繰り返し、振り向かせる

同じことの繰り返しなら
しないほうがいい

日常を変えたかった、そして変わった

あなたは、同じことの繰り返しで訴え掛ける

今がある、過去ではない

何を拡げたいのか、終わらせたいのか
離れてゆくための
しないほうがいいことを

 

同じことの繰り返しなら
しないほうがいい
やろうとしたこと、やらなかったこと

あなたは、同じことを繰り返し 振り向かせる

同じことの繰り返しなら
しないほうがいい

あなたは、同じことの繰り返しで訴え 架ける

日常を変えたかった、そして変わった

 

今があり、過去がある

 

 

ルーティーンの中に、居る

円のなかのスピード

日常のなかのスピード

超えていかないか?

繰り返しの作業のなか

生きているのか?

無意識に生きているのか?

 

あの窓に

あの娘は、居るのか

あの窓には

あの恋が、映るのか

 

              春

                     涙が、凱旋するとき

 


懐かしい空気を身にまとい

あなたが思い出させるのは

僕を振り向かせた

あの景色のこと

 

懐かしい空気を感じる

 

それが思い出させることが

僕を振り向かせて

家路に誘う

懐かしい雰囲気

離れてゆかないように

僕は掴もうとするけれど

実体のない空気に漂う

家路を誘う、夕焼けが

連れ戻してゆく

 

      こののなかに、死ねたら
                                                      と思った


変わりたいわけではない
 満たされない何かを抱えて
何処かに期待している
 もう、僕は、おとなだ
抱えながら生きている
 変われないことを抱え
満たされない何かを誤摩化しながら
 何処かで補いながら
そう、僕は、おとなだ
 おとなだから

 

何かを失ったのかと、問い掛ける

 

あなたに