lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第17声     「春の凱旋」-routine 2-

 

-routine 2-

 

 

忘れていた 想い出が
日々を また 駆け巡る

わずかな春 色づけながら

 

春の 薄汚れた土地に

空き缶や 煙草の吸い殻で

前の年 置き去りに

ふきのとうが 顔を出す

 

置いていった 薄汚れた想い出を

思い出させる

 

頭のなか

日々がまた

駆け巡る

 

 が 色づいてゆく