lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第15声     「再会か、出逢い それに向けて」

自分の思いと共に、心中してゆく唄えない 半端な 呼吸自分が何者か分からなくなる、夜 そして、朝 考えた山積みの 罪悪感 どうして僕は、責任感を かっこつけて果たすべき事を形にしたいのだろう巻き込んできた人々、ひとり、ひとり頭に浮かべて果たすべき事…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 12

track 12 “環状12号線 -route 12-” key F and Dm 環状線沿い 車 走らせ 東光の バッティングセンター ヴィレッジヴァンガード 緑が丘方面へと 抜けてゆくーー この橋を 渡るのが 好きだ プラタナス 神楽岡公園 あの雑貨屋は もう ない 神楽から神居の方へ …

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 11

track 11 “座席シートを倒して” key Bb and Gm 座席 シート 倒して 携帯電話 取り出した メールを 見たら 母さんから メール 一件 車を走らせ 死にたい想いの 夜に コンビニの 駐車場 停めた 座席 シート 倒して 眺める こころ 取り出した 母さんから メール…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 10

track 10 “酔いの口で、描く小品” key Em and Eb and Cm その男は、酔い 潰れてはいなかった そもそも、酔いが 醒めていた のかもしれない 深夜近くのドライブ コンビニに立ち寄った コンビニの前、駐車スペース コンクリートの出っ張りに、男が 独り 座って…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 9

track 9 “16時過ぎ -after 16:00-” key Ab and Fm 16時を 過ぎると 外は 暗く ヘッドライト と 青信号 テールランプ と 赤信号 街灯 と ネオン 標識 に 雪 家 の 灯り 半分 以上 は 雪だよ 雪だよ 人生は but... 16時を 過ぎたころ 外は もう 暗く ヘ…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 8

track 8 “あの角に在った お店” key Db and Bbm あの 角に 在った お店 思い 出せ ない あの 店員 憶えて いる 店の なか 頭 浮かぶ 思い 出せない 「いま、たぶん 通り過ぎたのが 写真に 映らなかった 表情 ようやく 書き終えた 手紙 あの 角に 在った お店…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 7

track 7 “カラオケボックス” key Gb and Ebm さっきから きみの 唄 ばかり カラオケで 聴 か さ れ て る …情感 込めて う ん ざ り よ 共有してる? わたしたちの やりとり あなたに 支払う 自己犠牲 わたしたちの 時間 そう、簡単には 棄てられない だから…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 6

track 6 “1 step , 2 step ... step,” key B and G#m 1 step , 2 step ... step, 頼りなく そして、また むせびなく そして、また 頼りなく 1 step , 2 step ... step, 頼りなく そして、また 嘘になる それも、また 癖になる 1 , 2 , 3 , 4... step, 1 step…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 5

track 5 “あのひと、魔法 と言った” key E and C#m and Eb うん to やさしく うーん to やさしく Beat 鳴らして 私たち dancing あのひと 魔法 と 言った 特別な space うん to 微笑み うーん to 悩んだ dancing こころのなか どれだけのこと 起きたのか あ…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 4

track 4 “速度を上げられた過去-sped past-” key A and F#m and C 2010 僕らが 逢った日 速度を 上げられた 過去が もう一度 再会する 間に合う? 間に合わない? 言葉 通り “過ぎて行った” 過去 もう一度 逢おう 言葉じゃ もう 足らない ー通り 過ぎて行っ…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 3

track 3 “used to...” key D and Bm and F かつて 夜が あったね 持て余した 熱 冷ます 夜更かし さん きみ 活動的な 夜の 日々 元気 だった 気力 あった 昼間 もの足らず 眠る 時間 解らず その頃 それで 良かった 朝まで 通した 時間 伸ばした 友達 居た …

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 2

track 2 "環状線パラシュート-hang around- key G and Em 環状線を 走り始めた夢を乗せた パラシュート 環状線を一廻り 環状線を二廻り着地点を 決めずに 開いた パラシュート ただ戻るだけ 止まらない 急き立てられ 感情回る また日常 環状線を一廻り 環状…

小説「一度、あきらめた場所」第14声     「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key 1

“唄う青年” 唄う青年 唄う青年 唄う青年 唄う青年 あの頃 きみを 待ってたよ 唄う青年 唄う青年 唄う青年 唄う青年 ねえ わたしのこと わたしのこと 想い 合わせて 唄う でしょう? ねえ… 唄う青年 唄う青年 唄う青年 あの頃 きみを 待ってたよ 唄う青年 唄…

小説「一度、あきらめた場所」第13声     「夕立となり、霧となり、雨となって」

また一年が始まり長いな、と思う何かが果たされるまで僕は耐えているのかすっきりとしない引き摺りが僕を迷路に、戸惑いに置いてゆく 新鮮な気持ちになりたい一年の始まりけれど、まだ引き摺りながら自分の区切りがつかないまま未練がましい年が明けた あの…

小説「一度、あきらめた場所で」第12声「遥かなる友へ-そして、テーマが還ってくる-」

時々、会う店員に見惚れて。自分の挙動の上擦りを観る。 腰を落ち着けてみようと、コーヒーを注文する。しかし、長時間はもたない。 最短距離で考えてはならない。そこには、回り道の軌道が含まれる。 落ち着きを取り戻す休日の一時。そこには、回り道の軌道…

小説「一度、あきらめた場所」第11声「Bar」

グラスを置く、タイミング それが完璧だった 耳を傾けていたのは、たぶん 自分の孤独 店内の喧噪ではなく バーテンダーの動きでもなく 孤独を取り巻く周囲の様子 「演奏できればいいのに」 と思った そんな度胸と聴かせる音もないのに 自分の音色しか出せな…

小説「一度、あきらめた場所」第10声「3日間の旅」第3夜

函館での時間 僕は、ほとんど出歩かず、ホテルの部屋で過ごしていた。 それだけ だった。 函館からの帰り 高速バスでの休憩時間。トイレに向かったり、売店で手早く済ませる食べ物を求めて下りる。 僕も売店で食べ物を買い、外のベンチに腰掛けて、口に入れ…

小説「一度、あきらめた場所」第10声「3日間の旅」第2夜

ホテルの喫茶店で、朝食を食べる。 感じの良いおばちゃんが作る朝のランチメニュー。 特別なものではない、懐かしさのもの。喫茶店には僕、独り。 窓のそと。ビルの通りを人がぽつんと歩く。 それぞれの人生の勤めへ向かい、気持ちが交差している。 僕の今日…

小説「一度、あきらめた場所」第10声「3日間の旅 第1夜」

「それで、ちょうどいい」今年の雪の降り始めは、予想外の積雪になり、高速道路の途中区間が通行止め。それにより、到着予定よりも1時間ーー遅くなる見込みのようだ。それが却って、この旅路を考えるものにしてくれる。 高速バス、11月中旬、北海道。 僕…

小説「一度、あきらめた場所」第9声「僕のつまずき」

「僕のつまずき」 友達と遊んだ。 ドライブ中に、メールをくれた、あの友達だ。 遊ぶことなく終わったあのメール以降、時々、メールが来るようになった。 メールの内容は、特別な事はなく 遊ぶ約束をして、僕の家やその友達の家で、TVゲームをしたり、何処か…

小説「一度、あきらめた場所で」第8声 秋空

秋空が 茜色に染まり 雨は遠のき 雲は一休み 秋空 この 茜色の 広がり 沈む前に 見せた 虹色の 気配 夕日が 光に近づいてゆく 遠ざかり 触り損なう 秋空 この 茜色の 輝き 沈む前に 見せた 茜色の 広がり 沈む前に 瞬間 見せた 本当の さみしさ 秋空が 茜色…

小説「一度、あきらめた場所で」第7声 他人事ではない、死

死 死が流行っている もう他人事でない、死 身近な、死 子供の頃、当たり前に生きていた人たちが、死んでゆく 大人になり、知り合った人の、死 あの貸本屋の店主さんが、孤独死で逝った 身近な人づてに、その死を知った あなたにインタビューした本の中で 「…

小説「一度、あきらめた場所で」第6声 道を絶たれて

また、現状を変えようとし、今度はギターを手に取る。 独学で(友人に音楽理論の基礎を少し教わってから)、2年半ほど続けてきたギターでの創作活動。 何か、土台を失った…いや、自分の独立独歩での追究が、あれで終わったのだと感じた今の僕は、これまでの…

小説「一度、あきらめた場所」第5声

源泉からの新たな流れが遣ってくる。 川の濁りを力強く押し流してゆく、新たな流水。 清らかな川をまた…汚すだろうか? 押し流された濁りは熱で過ちを渇かしてしまう。 死は力強く川を押し流してゆくーー積み上げられた石を視て、踏んで歩く。 輝きを放つ石…

小説「一度、あきらめた場所」第4声〜小説の中の小説「鶏群の一鶴」Y.Y〜

『生きたい。』 ふいに目が覚めて、彼の頭に浮かび、口に出していた言葉。 28歳。友達と、夢と、希望…それらを失った日常からこの物語は始まる。 彼女が生きる世界を選ばずに(彼女と活きる世界を選べずに)、引き裂かれた孤独者の生命線上。彼はそこでも…

小説「一度、あきらめた場所」第3声

“Y.Y”の描き欠けた小説 以下は、彼の創作ノートに書かれたものである。 これは、小説の冒頭に(Tさんへ 誠実さ…約束、弁明) “T”さんへ 引き戸に閉まった、かつての想い出たちは頭の中で反芻する 後悔があり、未練があり、可能性があり…いつか、衛生から覗き…

生涯に架けて

本当に、レパートリーにしたい曲リスト というのを考えようと思って。 というのも、自分の物覚えの悪さ…と、 的を絞って、集中したいこと、 生涯を架けて、取り組んで発展させてみたいこと、 思入れがあること、 『時間』はいつまでか分からないこと そこで…

小説「一度、あきらめた場所で」第2声

「一度、あきらめた場所で(来歴、往来)」 何かが再発したように感じた。 精神的なぶり返しの 辛かったあの時期の感覚 これまでの自分を後悔のものに変える感覚 自分の行為を肯定する手段を見失った—— 彼にチャンスを与えてくれないか? 何かをしようとすれ…

小説「一度、あきらめた場所で」プレリュード

再送された気持ち 君を見返している 跡を辿るとき、途切れた 気持ちに問い掛ける こだまのように、山のように そっと 君の気持ちが確かに 再送された 作り直すんだよ 新しい気持ちを 再送される気持ちを 君は見返して 跡を辿りながら、途切れた 気持ちに問い…

一度、あきらめた場所で

一度、あきらめた場所で、再回しました。 人生は、長くないのかもしれないから 「いつか」と思っていたことを早め 描き欠けて未完成なままのことを、公開し 出し惜しみしている内に、人生の幕が落ちないよう ひた向きさを 取り戻すのです 僕は、殴られてもし…