小説「一度、あきらめた場所」第１４声 「Route 12 -12の鍵となる記憶-」key １２
track 12 “環状１２号線 -route 12-”
key F and Dm
環状線沿い 車 走らせ
東光の バッティングセンター
緑が丘方面へと 抜けてゆくーー
この橋を 渡るのが 好きだ
あの雑貨屋は もう ない
神楽から神居の方へ 橋を渡り
台場の方へ
国道１２号線へ
コンビニ コーヒー
亀吉 イオンへ向かうときもあった
ロータリー 避けて
常盤公園 中央図書館
ロータリー 避けて
３.６街 ネオン 買い物公園
四条通り “たつのこ”
あれは 良かったーー
環状線沿いに 戻ってゆく
１２号線から コンビニで 曲がり
観音通り？沿いに 走りーー
アラジン 観音坂
環状線沿いに 戻ってゆく
そして 神楽岡へ 向かう
この橋 渡るのが すきだーー
橋を昇る 空が 広がる
大きな交差点 ガソリンスタンド また橋
いまはもう、ない 雑貨屋
左折して 忠別川に 架けられた 大正橋 降りるときーー
いちめんに この街 広がり、生きている
この橋 渡るのが すきだ
北風 が 通り抜けてゆくーー
ぼくは ここで また 恋をして
ぼくは ここで、暮らす
ぼくは、
再会か、出逢い それに向けて
走っているーー
（橋を渡り、見下ろす瞬間ーー
あるbluseと共に）
