lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所で」第12声「遥かなる友へ-そして、テーマが還ってくる-」

 

時々、会う店員に見惚れて。自分の挙動の上擦りを観る。

 

腰を落ち着けてみようと、コーヒーを注文する。しかし、長時間はもたない。

 最短距離で考えてはならない。そこには、回り道の軌道が含まれる。

 落ち着きを取り戻す休日の一時。そこには、回り道の軌道が描かれる。人生が回り道をさせることによる、すべての軌道上の憂鬱と、軌跡。

 

計算し得ないものを、出す。見るーよりー視るへ。聞くーよりー聴くへ。目ーからー眼へ。

 

                     ー以上ーへ

 

 

ゴッホ…ルソー…ペソア。歳を重ねるごとに、友に思える活き方に勇気をもらう。

 

 淋しさのなかに、飛び込んでごらん。分かち合えない、自分の核心を、抱え込むことに。

 僕には、相手が必要なんだ。自分の素に適した、やり取りが出来る人が。交流の応答が。
 誰が悪いんじゃない。僕が求めている何かを引き寄せるための、その所為さ。

 「七尾旅人」僕の活きられなかった半面を生きる、そのひとが居る。

 
 値札が掲げられているみたいだ。価値観の価値が。僕は売り切ってないよ。
 顔面を引っ掻いて、南米にでも行きたい。資格なんて、人を見る商品。競売にかけられて。
 何も知らなくていい。傷の痛み具合に、付加価値なんて。

 

 

 ノクターン夜想曲

 

 

 休日の夜に after that

 


身近な留まりから
慌ただしそうだけど、なんだか幸せそう

なんだか他人事
休日の駐車場の狭さ、車内から外へ出る億劫さ

人ごみで何が癒されるのか、分からなかった

そこには僕と距離感がある

幸せそうな後ろ姿
眺めてたら

一線を越えなかったこと
それが僕の情けなさ
留まることを選んだ僕らの
でも、その勇気
やさしく…愛撫してゆく

一身上の、都合と
一身上の、感情と
今月いっぱいの 愛情

そしてテーマが還ってくる


環状線を 駆り立てられ
夢を乗せた
そう、死のぎりぎりの範囲まで、
どう描くの

声を出すのが
辛そうだ


今時、珍しくもない自殺だと
君の友達は泣かない距離
君の切り取り線は
なんどもハサミが切り込まれ
一息で仕上げられず
なんどもハサミが切り込まれ
ズタズタの線

生命線が、途切れ途切れに
遮断が入り
斜線を挟んだ一歩先

僕のように…?

同じように考えて、考えたら
生と死の間
行ったり来たり
同じように考えて、考えたら…
落ち着きます

惹かれて、引かれて
行ったり来たりの散り散りで
天秤に、少しずつ

疲れがとれて、しっかりと、掴んだ

開かれぬ可能性の中で、生き残り
時代を個人の中で、消化する

最前列で活きられなかった

自分を全うする