lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第3声

 

                  “Y.Y”の描き欠けた小説

 

        以下は、彼の創作ノートに書かれたものである。

 

 

 

 これは、小説の冒頭に(Tさんへ 誠実さ…約束、弁明)


“T”さんへ

引き戸に閉まった、かつての想い出たちは
頭の中で反芻する

後悔があり、未練があり、可能性があり…
いつか、衛生から覗き見されて
視界がデータに保存される
でも、
僕が感じ取り、言葉に綴ろうと、選んだもの
それは、ユートピア
何かを欠いた、情景かもしれない
だけど、
言葉に遺そうと、決めたもの

視えるなら
「今の僕」が視えるなら


あなたへの長らくの不通
それは、自分の自信につまずいたからです
何らかの形で、それを表明しなければと思っていました
不親切な終わり方を避けるために
その弁明が、これです

 

どうやら僕は…表ではなく、裏で

それは、多くの人と同じように

無名の探求者で終わるように思います

 

一般的な、人生が待っています

普通に働く、会社に帰属した、その一人です

 

僕は、普通の人生を歩みながら、表と裏の二面性で

その行き来で、倦まれることを

表現するだけなのかもしれません


それは、人生の上では、避けられません

感じ取る、遺す、発見する活き方
それだけが

 

だけど、まだ僕は、何か、自分にしかない何かを信じ、

そして、まだ確信があり、

自分が感じたその何かを誰かにも伝えられると

 

それも信じています

 

そして、それは、誰かから

ひょっとしたら、僕が好んだ詩人やら誰か過去の

誰かの取り組みの延長を受け継いで、その役目で

結実させる機会のように

 

それも信じています

 

夢は、だから、あるのです。

 

 

自分に何かが託されていると、

震災後に生き残った僕たちは、そう思うことができるんじゃないだろうか?