lona-hallelujahの日記

人の成り行き “一度、あきらめた場所で”

小説「一度、あきらめた場所」第18声     「4月の天秤 -色彩をもたない彼のことについて-」

“4月の天秤 -色彩をもたない彼のことについて-”


だから今、これが
葛藤の状態
安定させようと
身を持ち崩さぬよう
バランスを推し量っている

君は動くべきか
君は待つべきか

季節感の中で
語り合い
君の応えを探ってる


安定させようとすると
色んな芽を遠ざけてしまう
出来た、出来るであろう
可能性の芽

だけど、そう
僕らはもう大人だ

自分の根底を揺るがして
変わろうとする余裕が足りない
僕らは自分の形成期を追い立て
継ぎ足すこと、気紛れに手を浸けることは出来ても
深く傾いてゆくことは
危ないことなのさ


そう、

こうして視点が擦れて

大人の立ち位置

動揺の時代を終えた

大人の葛藤


優先順位の生き方
僕らは生活を取る
順序立てた生き方で

大人の詩は、
青春時代への憧憬
大人の詩は、
青春時代との決別
大人の詩は、
青春時代を退ける

生活の詩


ターニングポイントを経て
あっちへ戻ろうと手招きする揺れ動きに
けじめを告げた
行ったり来たりする葛藤は
その不安定さは
心の何処かで自然死する

現象の変化に対応するため
僕らは心の安定を求め
心を葛藤の溜まり場にしない

何処かに手招きする風は


混沌の中に、美を見出す

それを惹き立たせる

儚さの中に、柳を見出す

それを惹き立たせる

憂いの中に、眼差しを見出す

それを惹き立たせる

混沌の中に

儚さの中に

憂いの中に


短い痛みと、長い痛み

 

 

 


だから今、これが
葛藤の状態
安定させようと
身を持ち崩さぬよう
バランスを推し量っている

君は動くべきか
君は待つべきか

季節感の中で
語り合い
君の応えを探ってる


安定させようとすると
色んな芽を遠ざけてしまう
出来た、出来るであろう
可能性の芽

だけど、そう
僕らはもう大人だ

自分の根底を揺るがして
変わろうとする余裕が足りない
僕らは自分の形成期を追い立て
継ぎ足すこと、気紛れに手を浸けることは出来ても
深く傾いてゆくことは
危ないことなのさ


そう、

こうして視点が擦れて

大人の立ち位置

動揺の時代を終えた

大人の葛藤


優先順位の生き方
僕らは生活を取る
順序立てた生き方で

大人の詩は、
青春時代への憧憬
大人の詩は、
青春時代との決別
大人の詩は、
青春時代を退ける

生活の詩